良性肺疾患

呼吸器疾患には、肺炎をはじめとする呼吸器感染症、COPD、気管支喘息、間質性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など多彩な疾患が含まれます。
1. 間質性肺炎・肺線維症
 左図は、2000年から2012年の間に当科で胸腔鏡下肺生検を行った60症例の最終診断結果を示しています。疾患の中では特発性間質性肺炎が最も多く、その中では、非特異性間質性肺炎(NSIP)が多くなっています。
特発性間質性肺炎の中で最も多い特発性肺線維症(IPF)は、治療も難しく、予後不良の疾患です。当科(西岡安彦教授)は、厚生労働科学研究「びまん性肺疾患調査研究班」の分担研究者として、IPFに対する新規治療法の開発のための研究を行うとともに、全国あるいは国際共同臨床試験に参画し、積極的に新しい薬剤の開発に貢献しています。
これまでに行った多施設共同臨床試験:
*S-7701の特発性肺線維症患者を対象とした第V相臨床試験
*早期特発性肺線維症に対するN-アセチルシステイン吸入療法に関する前向き多施設共同研究
*特発性肺線維症に対するシクロスポリン併用ステロイド療法に関する前向き多施設共同研究
*特発性肺線維症(IPF)患者を対象に,BIBF 1120 150 mgを1日2回,
 52週間反復経口投与した際の努力肺活量の年間減少率に対する効果を検討する,
 二重盲検,ランダム化,プラセボ対照試験(治験)
2.気管支喘息
アストグラフを用いた気道過敏性検査に基づいた気管支喘息の診断に取り組み、ガイドラインに沿った診療を行っています。喘息教室も積極的に行っており、新規抗喘息薬の臨床試験にも参画しています。日本アレルギー学会の認定教育施設に認定されています。詳細は、気管支喘息・アレルギーのページをご覧ください。
3.呼吸器感染症
肺炎、慢性気道感染症、抗酸菌 (結核・非結核性抗酸菌) 感染症に対するガイドラインに沿った診療を行うとともに、喀痰グラム染色や気管支肺胞洗浄等を駆使して難治性呼吸器感染症の診断・治療に取り組んでいます。呼吸器・膠原病内科病棟に併設されている二類感染症個室(陰圧)への入院患者にも対応しています。
4.COPD(慢性閉塞性肺疾患)
徳島県はCOPDによる死亡率が高く、COPDの認知率の向上とともに、早期診断、早期治療への取り組みが求められています。当科では徳島県医師会と協力して、COPDの啓蒙活動、早期診断と病診連携への取り組みを始めました。
*徳島県のCOPD死亡率(人口10万人対)平成20年
5.睡眠時無呼吸症候群(SAS)
ポリソムノグラフィーを用いた診断を行っており、nasal CPAP(持続陽圧呼吸)療法による在宅持続陽圧呼吸療法についても、カード管理を行いアドヒランスの向上に努めています。
徳島大学大学院医歯薬学研究部呼吸器・膠原病内科学分野
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Graduate School of Biomedical Sciences
Tokushima University